はじめに
今回は世界一ニッチな武器レビューと題して、ver6.4時点での棍レグ用武器(棍限定)の武器レビューを棍レグおじさん視点でお届けします。
棍レグ用途に限定した非常に偏った考察となっていますので、ガルドドンなど他の用途の参考になるかは分かりません。
レグナードⅣ以下に関しては、攻撃力1の棍を装備しても2人討伐できるくらいに火力に余裕はありますので、今回の記事ではレグナードⅤで棍レグするなら、という視点でダメージの試算や考察を行っています。
レグナードⅤは、守備力がかなり高いので、素直にこのあと紹介する最新3世代のどれかの棍を装備することをお勧めします。
ただ、最初にお伝えしておくと、最新3世代の棍については、正直、どれを装備しても討伐は問題なく行えるので、「この武器だから勝てない」、「参加できない」、「迷惑をかける」ということはありません!
それぞれにメリットはあるので記事を参考に自分のプレイスタイルにあった棍選びをしていただけたら幸いです。
なお、棍レグはレグナードⅣでも非常に人気の高い遊びなので、レグナードⅣに限定すると「サターンロッド」の選択をお勧めします。
基礎効果の「行動時10%聖女」の効果があまりに強く、咆哮スタン後のテールスイングの対策として戦術的に取り入れることも可能です(レグⅤはテールが多段になったのでその対策には使えない)。
こちらもレグナードⅤ同様、サターンロッドでなければダメというものではありませんので、手持ちの棍で気軽に参加してもらえると幸いです。
参考までに途中でレグナードⅤをPT全員棍装備のみで攻略する記事の紹介をしていますので興味をもっていただけた方はそちらも是非ご一読ください。
武器の基本性能
雑に強い
基礎効果の攻撃ダメージ+10%によって倍率の高い特技や必殺技においては最もダメージが高くなるが、最新のセーラスの方が高くなる特技もあり、火力なら無条件で輝天一択というわけではない。
棍レグにおいては呪文・特技の効果範囲+1mはそれほどメリットでも無いため、ダメージ+10%が有用かどうかが判断基準となる。
▽ 基礎効果の攻撃ダメージ+10%の恩恵が大きい棍職の特技
・崩命拳
・トリックゾーン
・デスサイズ
・呪詛
・大呪詛
万能すぎ
1本だけ棍を準備するとしたらサターンロッドで良い、というくらい万能。
基礎効果が二つとも優秀すぎる。
行動時聖女は、レグナードⅣでは「テール対策」、レグナードⅤでは「はげおた対策」に非常に有用。
行動時テンションアップは、上手く活かせればトータルダメージでも輝天を凌ぐ。
共鳴効果でPTメンバーのテンションを上げる機会を増やすという点でも優秀。
同じ条件で攻撃を行う場合、見た目のダメージは「輝天>サターン」となるため、輝天の方が良さそうに見えるが、テンション効果で、もはや大きな差はないといって良いだろう。
また地味に回復魔力が上がるようになったため、その点は輝天より優位である。
違う、そうじゃない
ローズロッドの上位互換…と言いたいところだが、ローズロッドにあった攻撃寄りの基礎効果(会心率と呪文暴走率+3.0%)が消え、より回復寄りの基礎効果となった。
基礎攻撃力があがるため、輝天のダメージを上回る特技も多い。
ただし、サターンロッドの基礎効果が強力なため、火力で優っているとは言いづらく、セーラスの回復性能に大きなメリットがないと採用する価値がない。
棍は5職とも回復手段を持っているので、セーラスの回復量+30%が戦闘を有利にするかどうかで判断することになる。
▽回復量+30%が乗る主な回復行動
武闘:めいそう、無念無想
旅芸:ハッスル、超ハッスル、ベホイム
僧侶:ベホイム、ベホマラー
占い:女教皇、太陽
デス:ベホイム、ベホマラー
共通:HPパサー
※武器の基礎効果の回復量アップは慈愛の明星には乗らない(ブメスキルの回復量アップは何故か乗る)
検証方法
対レグナードⅤをモデルに棍装備のみの4人PTで戦闘することを想定して考察を行っている。
輝天のこんとサターンロッドが火力系、セーラスロッドが回復系の基礎効果となっているため、比較はまず輝天とサターンの比較を行い、その後、セーラスロッドとの比較を行うという手順で進めていく。
なお、本考察は2023年2月ぐらいの情報でまとめているため、ラストチョーカーの合成効果を考慮してダメージの試算を行っていない点は注意願いたい(武や旅が該当)。
武闘家
武闘家での攻略や本記事でも使っている「囮武」と「殴武」という表現については、下記の記事で紹介。
▽[参考記事]【ver6.3】レグナードⅤ・棍レグ攻略(囮武戦術編)
ダメージ表(武闘家)
めいそう/無念無想の回復量
行動サンプル(武闘家)
評価(武闘家の棍選び)
◎評価:セーラスロッド
◎評価:サターンロッド
▲評価:輝天のこん
<殴武>:攻め型
◎評価:サターンロッド
○評価:セーラスロッド
▲評価:輝天のこん
崩命拳を除き、単純な火力だけの比較だとセーラスロッドに軍配。
計算式の都合上、崩命拳だけは抜けて強いが、戦闘の流れの中で崩命拳を撃つ場合、テンションを伴っていることも多く、テンションが1段階でもあるとダメージ上限の9999に達してしまうため、崩命拳を撃った回数が、そのまま単純にダメージ差とはならない。
逆に言えば、必ずテンション無しの状態で崩命拳を撃つことを徹底できれば、輝天の長所を最も活かした戦い方に出来るともいえる。
それを意識するあまり、使いだしが遅れたり、必殺チャージが消滅すると本末転倒なので、CTの戻りを早くする意味でも、できるだけ早く崩命拳は消費したいものである。
崩命拳を除けば、セーラスロッドが一番火力が高くなる以上、あとは基礎効果での比較となる。
サターンロッドの行動時テンションアップの効果もかなり魅力的な効果。
上手くこのテンションを生かした行動が出来れば、この3つの武器の中では火力トップに躍り出ることも可能。
正確には基礎効果のテンションUPを引いた際に後の行動をカットすることが出来るのが最大の利点。
⇒ 例えば、ため弐の使用回数が2回から1回でよくなったり、ため参1回でSHTにもっていけたりする使い方
囮武として、占い師と組む場合は、テンションの供給役という大事な役割もあるため、自身の火力UPや行動が楽になる点以外での貢献度も高い。
武闘家の1回の戦闘での行動回数は160回程度なので、サターンの基礎効果の恩恵は8回程度発動すると考えられる。
ただし、武闘家は任意でテンションをあげることができるため、テンションが上がり切っている状態でこの基礎効果を引く可能性もあり、単純に行動回数×行動時5%ほどのテンションアップ効果の恩恵を受けることはできないことを付け加えておく。
続いてセーラスロッドについて。
セーラスロッドと一番相性がいいのは、実は武闘家であるといっても過言ではない。
というのも、無念無想やめいそうの回復量もしっかり上がるため、これが地味に強い。
特に囮武はMP消費が激しいため、この回復量の差は立ち回りの余裕を生む。
めいそうも同様でテン無しでも十分な回復量を得ることが出来るため、リカバリーに強い。
結論。
結局は好みの問題ではあるが、上記特徴を理解した上でセーラスロッドかサターンロッドを選択すると良いだろう。
サターンロッドをPT全員が装備することで共鳴効果の底上げにも繋がるので、迷ったらサターンで良い。
また、レグナードⅤは、はげしいおたけびの発動が速いので、基礎効果で聖女がついているとはげおたによる即死を免れることができるという利点もある。
旅芸人
ダメージ表(旅芸人)
回復量(旅芸人)
行動サンプル(旅芸人)
評価(旅芸人の棍選び)
○評価:輝天のこん
▲評価:セーラスロッド
まず、火力棍(輝天とサターン)の比較。
トリックゾーンのダメージに大きな開きがあり、輝天が強い。
トリックゾーンはアクロバットスターとあわせて使ってテンション1段階の状態で打つ前提で1発あたり425程度のダメージ差。
1戦で4~8回程度の使用回数になることが多いので、トリックゾーンだけでトータル1700~3400程の差となる。
他の棍特技においても輝天の方が若干強く、サターンの基礎効果が全く発動しなかったと仮定すると、トータルで2000~4000程度、輝天の方がダメージが高くなる。
このダメージ差をサターンの基礎効果の発動で逆転できるかどうかがポイントとなる。
テンション1段階UPで得られる各特技1回あたりの恩恵がおよそ以下の通り。
・棍閃殺 約941ダメージ(1094→2035)
・断空 約406ダメージ(1248→1654)
・トリックゾーン 約1800ダメージ(3552→5419→7187)
1回の戦闘中にサターンロッドのテンションアップが発動する回数は行動時5%なので、150回程度行動するとして、およそ7~8回発動。
テンションを全て効果的に特技に乗せられるとは限らないが、トリックゾーンや棍閃殺に多く合わせられれば輝天を上回るという結果になっている。
また、テンションアップの機会が増えれば、宝珠の共鳴効果でPTメンバーの火力アップにつながることから、筆者はサターンロッドを優先して使用している。
さらにレグナードⅤにおいては基礎効果の聖女が、はげおた対策に有効であり、攻守に渡り優秀である。
とはいえ見た目のダメージは輝天の方が大きく、神経質になるほどの火力差でもないので、ダメージだけで比較をする場合は好みで選んでよいレベルだろう。
最後に火力棍(サターン、輝天)とセーラスロッドの比較だが、棍レグにおいてはセーラスの基礎効果の差を有効に活かせるような場面が少なく、いずれの棍も持っているようであれば素直に火力棍から選んでいいのではないかと思う。
トリックゾーンを除けば、他の棍特技はセーラスが最もダメージが出るため、火力という意味でも大きな見劣りがあるわけでもなく、十分セーラスでも戦力になるだろう。
下記、セーラスのメリットを無理やり捻りだしてみたが、こういった使い方に魅力を感じる人は是非試してみて欲しい(小声)。
旅は、タゲ受けの際に氷ブレスで凍ると、そのままはげおたで死んでしまうリスクがある。
凍りにあわせて即座にHPが全快になるように回復を投げれば、はげおたでの即死を防ぐことができる。
全快できるかどうかは体上ブレスの値にもよるが、旅セーラス棍の場合、相手の体上が33でも全快ラインに届く。
— グレナド🍀棍レグおじさん (@hy_gure_dqx) May 14, 2023
僧侶
ダメージ表(僧侶)
行動サンプル(僧侶)
評価(僧侶の棍選び)
○評価:セーラスロッド
▲評価:輝天のこん
まず火力棍の比較から。
輝天とサターンロッドの与ダメージがほぼ同じなので、基礎効果のテンションUP効果を加味するとサターンに軍配。
サターンとセーラスの火力を単純に比較すると攻撃力の差でセーラスが上回ることになるが、他職同様、サターンの基礎効果を加味すると共鳴の相乗効果も含めて、火力だけならサターンの方が優勢と言えるだろう。
ただし、僧侶はそもそも火力が低いので補助的に立ち回る前提であれば、回復力の高いセーラスを採用するのも悪くはない。
セーラスでのベホマラーの回復量が560前後となり、複数人が雷を被弾した際など1回の祈りベホマラーでリカバリー可能なラインになったり、祈り無しベホイムが620程度回復するため、HPを安全ラインまで戻すのに有効である。
サターンとセーラス、どちらも持っている場合、目的に応じてお好みで選択すると良いだろう。
とはいえ、僧侶が1人入ると火力的にはかなりきつくなるので、サターンで少しでも火力貢献した方が討伐は楽になるだろう。
占い師
▽[参考記事]【ver6.2】レグナードⅤ・占4攻略メモ(棍のみ)
ダメージ表(占い師)
▼占技・天輪殺
▼断空なぎはらい
▼戦車
▼正義のタロット(魅惑、非怒り、非オーラ):光ベルト12%
▼正義のタロット(魅惑、怒り、非オーラ):光ベルト12%
女教皇の回復量(占い師)
行動サンプル(占い師)
評価(占い師の棍選び)
▲評価:セーラスロッド
△評価:輝天のこん
議論の必要がないくらいサターンロッド一択。
輝天の与ダメ+10%の効果はタロット攻撃と相性が悪く(7.0倍⇒7.1倍にあがる程度の差)、基礎攻撃力とテンションUP機会を素直に増やすのが強い。
同じく基礎効果の聖女も戦車を強くするバフの1つとして利用できるため、相性が良い。
セーラスロッドについても説明しておくと、実戦では女教皇の回復量があがるため、一応意味はある。
女教皇を使うのは、死亡後のHP回復もしくは雷被弾時のHP回復(感電治療含む)となる。
火力棍だと約480程度回復するため、死亡後の回復という意味では十分である。
たいして、雷被弾時は500~700程度削られることも少なくなく、セーラスロッドであれば550程度回復できるため、次の雷が連続で来たときに耐えやすいというメリットがある。
無理やりセーラスロッドのメリットをひねり出してみたが、レグナードⅤにおける占い師はアタッカーとしての役割が大きいので、占い師を本気でやるのであれば、サターンロッドを是非使ってみて欲しい。
デスマスター
ダメージ表(デスマスター)
▼検証条件
▼装備
▼パターン1 ダメージ表(武刃の指輪)
▼パターン2 ダメージ表(断罪の指輪)
※ダメージ上限値は無視してダメージは記載しています
回復性能(デスマスター)
▽ 回復量比較:拡大して見る
※左右にスライドできます
行動サンプル(デスマスター)
デスマスターの固有特技について
※デスパワー解放時はダメージが上がりますが、解放時にサクリファイスすることは稀なので割愛します
デスマスターは、主力となる特技がいずれも攻撃魔力を参照するので、攻撃魔力を伸ばした方が火力が伸びる。
アンクは、セトよりもセルケトの方が強い。
・セルケトのアンク:攻撃魔力33
なお、紋章については、ステータス表示上はいずれも+25となるが、バイキ時にハルファスが27となるため、僅かにハルファスが強い。
ベルトの効果についても、デスマスターにとっては、攻撃力よりも攻撃魔力の方が価値が高い。
おまけとして、影響は僅かだが、攻撃魔力を盛るとサクリファイスの自爆ダメージも上がるのでその点も付け加えておく。
評価(デスマスターの棍選び)
◎評価:輝天のこん
▲評価:セーラスロッド
まず、輝天とサターンの比較。
デスサイズをはじめとしてデスの主要特技については、輝天の方が明らかにダメージが高くなる。
同じ条件(同じ行動回数、同じテンション)でのダメージ期待値を計算すると、トータルでサターンより輝天の方が7000~9000ダメージ程、高い火力となる。
他職同様、1回の戦闘中にサターンロッドのテンションアップが7~8回発動するとして、輝天のダメージを逆転するには7~9回ほど必要となり、確率通り発動してもトントンという結果。
全てのテンションを効果的に使えるとも限らないので、試算上、デスに関しては輝天≧サターンといってもいいかもしれない。
宝珠の共鳴効果がある以上、サターンも見劣りはしないので、ここでは両者に大きな差はない。
なお、デスサイズはテンション1段階になると輝天の場合、ダメージ上限の2999に容易に到達しやすくなるため、その点においてはサターンとの差が縮まるとも言える。
最後に火力棍(サターン、輝天)とセーラスロッドの比較だが、セーラス装備でのベホイムが550前後となかなか良い性能をしており、雷のリカバリーには有用である。
とはいえ、旅や僧侶同様、棍レグにおいてはセーラスの基礎効果の差を有効に活かせるような場面が少なく、いずれの棍も持っているようであれば素直に火力棍から選んでいいのではないかと思う。
【参考】計算機の紹介
▽ブレスダメージ計算機
レグナードのブレス攻撃でどのくらいのダメージをくらうのか確認可(棍レグ的にはどういう条件でブレスが無効にできるのか参考になるかも)
▽被ダメージ計算機
レグナードの攻撃でどのくらいダメージをくらうのか確認可(棍レグ的には雷槌やはげおたのダメージが参考になるかも)
▽攻撃力チェッカー
バイキ時の攻撃力を確認したい場合などに利用可
▽固定ダメージ計算機
棍レグ的には新必殺技(崩命拳やトリックゾーン)の与ダメージの参考に利用可
▽タロットダメージ計算機
攻撃タロットの与ダメージの確認可
▽回復計算機
回復技や回復呪文での回復量の確認可(呪文だけでなくめいそうや女教皇も確認可)
【参考】棍レグ攻略記事の紹介
棍レグをする上で参考になるような記事のリンク集です。
当サイトで公開しているレグナードⅤの棍レグ攻略記事のリンクも含まれています。
▽棍レグナレッジ
おわりに
もうお気づきの通り、サターンロッドが万能すぎて、とりあえずどの職でもサターンロッド持っておけば間違いない、という結果になりました。
筆者自身も囮武をするときだけセーラスロッドにしていますが、それ以外はどの職でもサターンロッドを使用しています。
冒頭にもお伝えしましたが、輝天やセーラスでも十分に討伐は狙えますので、これから棍レグに挑戦する場合、手持ちのものがあれば、まずはそれで参加してみるのも良いでしょう。
ただし、占い師だけは、サターンロッドを強く推奨(明らかにやってて楽しいので)します。
拙文、最後までお付き合いいただきありがとうございました。